ある、古参のエロゲプログラマー(エログラマー)の戯れ言

アンケートハガキやメールでの叱咤激励を見ると、
こういった方々のおかげで好きなことをやらせてもらってるんだなーとしみじみ思う。

新システムもthukune君が着手。
しかし、圧縮展開をPNG,oggを使うと聞いて、これも時代か。と感じた。
昔は音源ドライバ、CG、シナリオ、サウンドの圧縮を試行錯誤したものなのに。
まあ、彼がプロジェクトリーダーだから了承はするが、oggは重いぞー。
あと、最初はGDIで行くつもりだったらしいが、僕の作っていた新システム(945以降、サイズ1024*1024　8*2枚)と同等で行くようだ。

以前破棄したコードを945GSEで実験動作させたら45FPS位だったので、３０フレームに落ち着くだろう。

３Ｄの実装はどうするか心配だ。
せめてＸファイルを８体くらい並べられるようにしておいて欲しい。

コンパイラは自分が以前作った奴を使うので、関数の引数で悩んでいるみたいだ。
コンパイラは、構造分を if と ifn と goto に分解し、強力なマクロ機能を持つ。
そのマクロはマクロアセンブラMASMより強力だ。
(特に文字列関連)

式が逆ポーランドで収納される。*(r10+20) とか、間接アドレッシングも可能で、最適化も着いている。
レジスタのバイトアクセスはどうするのだろうか。
自分はストリングポインタという物をレジスタに設定して、
式の中では使用できなくした。

今のシステムは現時点で14年使って、次のシステムにはGUI含めて2年は掛かるだろうから、16年使うことになる。

10年は持つ先進的なシステムを期待する。

しかし、錬金術の娘で自力で簡易シェーダ(実はミップマップ256モードなので本物の導入は難しかった)付きの3Dを作ってた頃に比べて凄い楽だ。

３Ｄダンジョンシーンを自分が作った新システムに乗せたら、
妻が同人で使いたいと言い出した。
もしかすると、コンフィグ画面、全く無しで使われるかも知れない……
thukune君、バトンタッチw

錬金術の娘は1998年、いわゆる世紀末にブラパが博打を打って出た作品だ。
生命の木による育成、３ＤＲＰＧ、ＡＤＶの大きく３パートに分かれる。

Direct3Dを使わずに、GDIだけで3Dの高速表示など、様々な点でハードルは高かった。
あと、常に画面が動いていること。ここにもハードルがあった。
3Dは自信があったので画面比率の問題があったが思った以上のスピードが出た。
鉄格子の向こうが透けて見えるのを満足していた。
(当時、他社からDirect3Dを使った3Dダンジョンエロゲがでていたが、満足なスピードで遊べなかった)

問題はストーリーと原画だ。
ストーリーは本来なら、GDのクローリーの元で育てられた少女達が、OTOを作りGDとは袂を分かったクローリーを倒せとGDの首領メイザースに命令される。
主人公と共に少女達は、ブラバツキーやサンジェルマン伯爵から助言をもらいながら戦うハズだった。
育成シーンも、生命の木をもっと有効利用したかった。

しかし、そもそも錬金術を理解していたのが自分１人、
脚本家は１からの勉強だった。

その上、原画が全く上がってこなく、しょうがなくホテルへ缶詰にして４５枚程度書いてもらった。
これにも毎朝毎晩食事に付き合ったり、相当時間をとられた。

これではストーリーの起伏とキャラの感情が描ききれない。
本当はもっとイベントを盛り込みたかったが、
結果、あんな形になってしまった。

いまだに悔しいゲームだ。
本来デレクターである自分がプログラムにだけ悦に入っていてはいけなかったのだ。

もし、原画の監禁をもう少し早くして、
錬金術を理解できる村上氏に脚本をお願いできていたら、
今のブラックパッケージとは違う道を進んでたと思う。

その、原画氏もこの前見たら絵が変わっていてビックリした。
絵柄を代えてる途中なのか、中途半端に見えた。

年1本体制になったら、錬金や小鳥やプレシャス見たいのを
作るのも良いかもしれない。