トゥインクル退社2009/06/08 00:05

昨日の続き。
トゥインクル☆スターと前後してこの頃から美龍氏は、
CALシリーズで出来なかったことを舞夢と言う作品で
表現しようと考えていた。
初期案は膨大で、さすが美龍氏と思った。
自分も色々サポートできたらと考えていた。

当時は給料が安いといえども、
無借金経営(美龍氏と自分からは借りていたが)で、
割合健全だった。
後は、ヒット作を待つのみだった。


しかし、ある日突然、全員で会議をすることになった。
議題は何と、自分の進退だった。初耳だった。
しかも、もう決まっているがごとく話しを進めていた。
会議中、憤りが隠せず、壁を殴ったりもした。
しかし、女性陣が嫌悪感をつのらせただけだった。
最終的には、方向性の違いや自分とスタッフとの
個人的な問題によりトゥインクルを離脱する事になり、
それの完成を見届けることは出来なかった。

自分がいないときには自分の悪口が
言われて無いかと皆内心は心配だったが、
ここで現実化した。


当時の自分は、彼女に去られ、仕事場もなくし、
親友だった仲間に去られ、酒に溺れていた。
ウイスキー1本を空けるのに6時間も掛からなかった。


トゥインクル時代にも余っている時間を使って、
freesoftを作った。
UMBT(DOSのフリーエリアを空けるADDFILES,UMBCMD,UMBCNFG)、
MsDrv4関連(音楽統合ツール)等を作った。
MsDrv4はその後、
難攻不落だったと言われた118とSB16の2OPモードをDOSで
使える唯一のソフトで、
入力方法もMMLとレコンポーザ互換のSETP入力ができ、
さらにMIDIとFM音源ボード、
PCM音源の同時コントロールが簡単にできる力作だった。
それをロイヤリテーフリーで
ゲームの音源ドライバとして使えるようにして配布した。


余談だが、トゥインクルの時代には、
美龍氏の重厚なストーリーより、
林家氏と秋氏のポップなストーリーがあっていたと思う。

次は第二期Discovery/Mirage2時代に続く。